ぴあ×チャンネルNECO強力コラボ連載第71弾!!過激に、オリジナルに裏番組をぶっとばす、NECO流“オトナの音楽祭”!

 流行りのアイドルグループや若手バンドが出演する音楽番組に興味を引かれない皆さま、お待たせしましたっ! 日本レコード大賞の真裏の12月30日、映画・チャンネルNECOがやってくれますよ。絶っ対にここでしか観られない“オトナの音楽祭”! 中村雅俊に舟木一夫、THE YELLOW MONKEYにYMO、そしてまさかの…。羅列しただけでも驚異的なごった煮…いや、バラエティ感。そのラインナップを紹介します。

 

①  16時〜中村雅俊2016/ミュージシャン編

1609_nmasatoshi2016_4

 口火を切るのは、映画・チャンネルNECOが半年にわたって特集している“推しメン”(?)こと中村雅俊の「中村雅俊2016/ミュージシャン編」。最新のCD制作に密着しながら、名曲「ふれあい」のレコーディング秘話やライヴ映像、インタビューなどを織り交ぜつつ、彼のミュージシャンとしての魅力にディープに迫る。素朴で爽やかな歌声に、音楽に対する真摯な姿勢。子どものような純粋さと、大人の渋みを併せ持った中村の優しい歌声に癒やされるはずだ。

 

②  17時〜舟木一夫コンサート2015 in 中野サンプラザ

 続いては、日本歌謡界の大御所にして熱狂的ファン(フナキスト?)を抱える舟木一夫が登場。「舟木一夫コンサート2015 in 中野サンプラザ」では、2時間に迫るコンサートの模様をまるっとお届け。驚かされるのは、フナキストの皆さんが客席から花束やプレゼントを矢継ぎ早に持ち込む中、歌うことをやめずにプレゼントを受け取り、朗らかにファンと交流する舟木様のお姿。その間、歌が一切ぶれないのは「さすがプロ!」とうならざるをえない。舟木様の包容力ある歌声にファンへの深〜い愛情、そして唯一無二の個性がにじみ出たコンサート。“高校三年生”の気分に戻って独特の世界観に酔いしれてみては?

 

③  19時〜パンドラ ザ・イエロー・モンキー 

④  21時〜「FAN」(1998/02/20放送)ザ・イエロー・モンキー ゲスト出演回 

 19時からは、再結成で話題のTHE YELLOW MONKEY 2本立てを。「パンドラ ザ・イエロー・モンキー」は、彼らが’98年から1年がかりで行った113本の全国ツアーを収録。ボーカルの吉井和哉が疲労で倒れ、満身創痍の状態で圧巻のパフォーマンスを繰り広げた伝説のツアーだ。

 当時、「SPARK」「楽園」などのヒット曲を連発し、他を寄せ付けない輝きを放っていた彼らは、何を考えていたのか? 白熱のライヴと彼らの素顔を交互に見せることで、THE YELLOW MONKEY というロックバンドの核に切り込み、ほとんどヒューマンドラマの域にまで達している。監督はTHE YELLOW MONKEYのMVを数多く手がけ、吉井をして“第5のメンバー”と称される高橋栄樹。そんじょそこらの音楽番組とは一線を画す、魂を揺さぶるドキュメントなのだ。

 日本テレビ系の音楽番組「FAN」からは、’98年2月20日に放送されたTHE YELLOW MONKEYの出演回も放送。こちらはじっくり彼らの代表曲を楽しむにはうってつけで、「BURN」「LOVE LOVE SHOW」など、懐かしのヒット曲のオンパレード! 「パンドラ〜」と続けて観れば、ロック魂と歌謡曲魂が同居する彼らの楽曲がより胸に迫ってくる。歌詞の字幕を観ながら熱唱しつつ、グループ結成秘話などの衝撃暴露トークにも耳を傾けよう。

 

⑤  21時30分〜YELLOW MAGIC ORCHESTRA (’80 WORLD TOUR IN AMERICA)  

 21時30分からは、“イエロー”繋がりでYMOが登場。’80年に彼らが行ったワールドツアーからアメリカ・ロサンゼルス公演の模様を収めた「YELLOW MAGIC ORCHESTRA(’80 WORLD TOUR IN AMERICA)」は、未パッケージ&35年ぶりの放送という“レア感”が話題の1本。35年前、フジテレビが衛星生中継したのを覚えている方はかなりコアなファンだろう。不滅の名曲「RYDEEN」などの電子音の洪水、表情を変えず、淡々と演奏し続ける姿は今観てもカッコいい。当時最先端だった映像技術の駆使も逆に新鮮で、いかにYMOがエキセントリックでクールだったかを体感できる。80年代テクノポップにハマった世代には感涙もののプログラムだ。

 

⑥  22時45分〜ゴッドタン 2014マジ歌ライブin中野サンプラザ【特別編集版】

 そして大トリは…まさかの「ゴッドタン 2014マジ歌ライブin中野サンプラザ【特別編集版】」。深夜番組の域を超えて、もはやチケット入手困難なライブとして定着した「マジ歌」だが、バナナマンの日村がアイドルばりのコスチュームで歌ったり、東京03・角ちゃんが得意のギターをかき鳴らして熱唱したりと、ヘタなミュージシャンよりクオリティが突き抜けている。

 

 こうしてノンストップの笑いと共に幕を閉じる「NECO 音楽まつり」。映画チャンネルとは思えない本気度満点のスゴ過ぎるラインナップ…今後も過激に、オリジナルに裏番組をぶっとばしてください!

横森文(ライター)

 

 

 

 

毎月24日発売「月刊スカパー!」(ぴあ刊)でコラムを連載中。

 

お求めは全国書店もしくは、ぴあBOOKSHOPにて。

ぴあ×チャンネルNECO強力コラボ連載第70弾!!共感&前のめり必至の“記録以上に記憶に残る青春ドラマ”

Neco_column16112_2

  昨今、民放のTVドラマが厳しい状況にある。1クール(3ヵ月)の内に10回と持たずに打ち切られる番組も珍しくない。そんな現在からは想像がつかないだろうが、人気の高さゆえ、2クールの放送予定が1年にまで延びた伝説のTVドラマがあった。’75年から日本テレビ系で放送された青春ドラマの金字塔「俺たちの旅」である。

1611_oretachinotabi

 

 あらすじは、三流私立大に通う学生カースケ(中村雅俊)とその親友オメダ(田中健)に、同郷の先輩で早大OBのグズ六(津坂まさあき 現・秋野太作)が加わって織り成す友情と人間模様…と言ってしまえばそれまでだが、脚本の鎌田敏夫がつづるセリフの優しさや厳しさ、どこかノスタルジックな吉祥寺の風景がいつまでも頭から離れない。商店街で撮影した“3人肩車”(!?)は伝説的な名シーンだ。

 

「人生は楽しくなきゃいけないんだよ」と言ってのけるカースケは、友情のためなら命も差し出すような男。こういう性格の男に惚れる女は多いし、感化される男も多い(かくいう私もその一人!)。真面目な親友オメダがその影響を受ける筆頭格だが、カースケみたいに割り切れないのが“ダメ男”たる所以。優柔不断ながら時にはカースケを叱咤する社会人のグズ六が一番女にモテているという具合だ。

 

 そんな三者三様で“等身大”の彼らが、生きることの喜びや悲しみ、苦しみを体現する。そして、視聴者は彼らの誰かに自分を重ね合わせる。友情、恋、就職、社会のしがらみ、モラトリアム…。視聴者は彼らに憧れ、共感し、ときに反発し、激しく感情を揺さぶられた末、ドラマの世界にどんどん前のめりになっていく。演じる役者たちは“それぞれが好演”などという言葉では片付けられないほどキャラクターと同化している。それゆえ「俺たちの旅」は、カースケ・オメダ・グズ六という“3人の人生”を私たちの心に完璧に構築し、放送から30年経った今も脳裏に鮮明に焼き付いているのだ。

 

 3人を取り巻く人物たちの描写も印象深い。オメダがたまたま覗いてしまった更衣室での洋子(金沢碧)の着替え姿(これは当時の男子に衝撃を与えたトラウマ的名シーン!)。三浪のワカメ(森川正太)が東大の合格発表で自分の名前を見つけた(間違いなんだけどさ…)ときの顔面崩壊。オメダの妹で女子高生の真弓(岡田奈々)が、ほのかな恋心を抱くカースケを想い、時折見せる悲しげな表情(バックに流れる岡田奈々のヒット曲「青春の坂道」は、ドラマ用に歌詞を変えている手の込みよう)…。

 

 毎回、エンディングに流れる散文詩も忘れがたい。「カースケはカースケのままで グズ六はグズ六のままで オメダはオメダのままで 男の人生はそれでいいのだ」。こうして本編は幕を閉じた―—。

 

「水戸黄門」や「熱中時代」といった視聴率40%超えのドラマが放送されていた当時、「俺たちの旅」は驚異的な視聴率を取ったわけではないが、主人公たちの10年後、20年後、30年後を描いたスペシャル版がほぼ10年間隔で放送される奇跡を起こす。言わば、“記録以上に記憶に残るドラマ”だったのだ。スペシャル版ではカースケが会社社長に転身するなど、予想外の展開が続出! 当時の思い出と共に人生の現実を突きつけられ、自分の人生や成長と重ね合わせ、そしてまたしても前のめりに…。今回は、このスペシャル版3作から放送。初見の方はまずその世界観に浸かって、時間を遡る形で12月スタートの本編第1話に向かうのも一興だ。

 

 ちなみに、本作は中村が歌う主題歌をはじめ、小椋佳の楽曲が全編を彩るが、スペシャル版では別のアーティストの名曲が多く使われている。「〜二十年目の選択」のBGMには、権利関係の都合上、パッケージ化の際にインストゥルメンタルに変更された「あの日にかえりたい」(荒井由実 現・松任谷由実)と「さよならだけは言わないで」(五輪真弓)がオリジナルのまま放送される。“俺旅オタク”には願ってもない朗報である。             

舟木雅(編集者・ライター)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

毎月24日発売「月刊スカパー!」(ぴあ刊)でコラムを連載中。

 

お求めは全国書店もしくは、ぴあBOOKSHOPにて。

ぴあ×チャンネルNECO強力コラボ連載第69弾!!劇団☆新感線の人気舞台をディープに鑑賞せよ!

20160916_131034

 かつて、舞台は “生”がすべてで、その魅力は映像を観ても伝わってこないというのが定説だった。それを覆したのがゲキ×シネだ。複数のカメラを用い、ロングショットから俳優のアップまでを多彩に捉え、舞台では見逃してしまいそうな一瞬の表情なども押さえたうえで、それらをリズミカルな編集でつなぐことで、舞台とはまた違ったエンターテイメントに仕上げるのだ。

 

1610_sirenragi

 そんな革新的なゲキ×シネを作り出したのが、劇団☆新感線。現在、生田斗真主演の新作公演「Vamp Bamboo Burn~ヴァン !バン!バーン!~」を上演中。長野、東京を熱狂の渦に巻き込んで、10月からは富山、大阪で公演する。演出家のいのうでひでのりは、もともと大の映画好き。舞台の演出の仕方も、映画でカメラがアップからロング、ロングからアップに動くことを意識しているそうで、そういった手法が映像化とも親和性があるに違いない。

 

 新感線は常に、従来あるものに革新をもたらしてきた。劇団の人気シリーズ「いのうえ歌舞伎」は、「神話や史実などをモチーフとし、ケレン味を効かせた時代活劇」(劇団ホームページより)。歌舞伎をはじめとした和テイストの物語性や手法に、洋楽や洋画のテイストや現代日本のカルチャーを混ぜ、新しい舞台を生み出して劇団☆新感線随一の人気シリーズとなった。

 

「近年では、その持ち味に加えドラマに重きを置き、人間の業を浮き彫りにした作品作りへ転化している」ということで、映画・チャンネルNECO では圧倒的な人間の業が描かれた近作「いのうえ歌舞伎」シリーズの3本を放送。10月放送の「シレンとラギ」に始まり、12月放送の「蛮幽鬼」、2017年1月放送の「蒼の乱」、そして新感線が初めて挑んだ本格的ロックミュージカル「SHIROH」(12月放送)を含む4本を4ヵ月連続でオンエアする。

 

 「シレンとラギ」は、ギリシャ悲劇「オイディプス王」をベースに、座付き作家・中島かずきが描く、北と南に分かれて戦う国家の思惑に巻き込まれた男ラギ(藤原竜也)と女シレン(永作博美)、二人の暗殺者の悲しい恋の物語だ。二人の間には驚きの秘密があり、それが彼らを非常に物狂おしい想いへと駆り立てる。どこまでも深い愛を、藤原と永作が全身全霊で演じ切る。この愛の表現は、「いのうえ歌舞伎」の名作「阿修羅城の瞳」を彷彿(ほうふつ)とさせる。それがさらにバージョンアップし、悲劇の色が濃厚になった。

 

 もう一人注目したいのは、シレンが狙うカリスマ教祖を演じる高橋克実。TVドラマではユーモラスなおじさまの印象が強い高橋が演じる、極悪人の華麗な躍動から目が離せない。また、朝の連続テレビ小説「あさが来た」で人気沸騰した三宅弘城や、藤原と「オレステス」というギリシャ悲劇で共演したことのある北村有起哉も大活躍。藤原、永作、高橋、三宅、北村、石橋杏奈と豪華な客演陣に、新感線劇団員の古田新太、橋本じゅん、高田聖子なども安定の活躍ぶり。中でも、古田が演じるラギの父がトリッキーな人物で、その一挙手一投足に釘付けになる。

 

 ゲキ×シネならではの楽しみどころは、次々起こる衝撃の出来事に対する藤原竜也の表情を、アップでしっかり観られること。本気で心が震えているように見える姿が、観る方の心も大きく揺さぶる。“迫真”とは、藤原竜也のためにある言葉だと思わされる。

木俣 冬(ライター)

毎月24日発売「月刊スカパー」(ぴあ刊)でコラムを連載中。

お求めは全国書店もしくは、ぴあBOOKSHOPにて。

フォトアルバム

御利用の御注意

  • ●記入戴いた情報について
     コメントやトラックバック戴いた情報は、チャンネルNECOのプロモーションに利用させていただく場合がございます。
     安全のためコメントの本文内に個人情報を御記入にならないようお願い致します(メールアドレス欄は空欄のままで結構です)。
     お問い合わせなど、お返事を必要とされる内容につきましては、necoweb.comの問い合わせフォームを、番組リクエストはnecoweb.comのリクエストフォームを御利用下さい。

  • ●記入禁止事項
     コメント・トラックバックにおいて、番組のダビングなどについての御記入は有償・無償に関わらず御遠慮下さい。
  • ●コメント・TBの反映
     当サイトでは、戴いたトラックバックやコメントは手動で反映しており、反映まで半日〜数日かかることがございます。