ぴあ×チャンネルNECO強力コラボ連載第75弾!!脳裏に焼き付くトラウマ映画よ再び!

 

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地獄に落ちる母娘をオカルト色満載で描いた神代辰巳の「地獄(1979)」、破傷風を患った少女が「エクソシスト」の“リンダ・ブレア化”する「震える舌」…。幼少時にうっかり観て、その後、心に深い恐怖を刻んでしまったトラウマ映画がある。映画・チャンネルNECOでは、そんな70〜80年代のトラウマ映画を特集するチャレンジング(?)な企画「【原点怪奇】劇場」がスタートする。初回を飾るのは、第1回横溝正史ミステリ大賞を受賞した斎藤澪の小説を、名匠・増村保造が監督した「この子の七つのお祝いに」。ご記憶の方もいるかと思うが、これが実にトラウマになる映画なのである。

 

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 イタリアに渡り、フェデリコ・フェリーニやルキノ・ヴィスコンティといった巨匠たちの下で映画を学び、「痴人の愛」や「曽根崎心中」など、各方面から高い評価を得る傑作を放ってきた増村保造。劇場用映画の遺作となった本作が、イタリア映画はイタリア映画でも、「サスペリア」などで知られるダリオ・アルジェント流のジャッロ(扇情的な殺人シーンが売り物のサスペンス映画で、本格的な謎解きよりもショッキングな映像や意外な展開を優先する)風のトンデモ・サイコホラーになるとは、誰が予想したであろう。だが、思い返せばトンデモ・ドラマの最高峰「スチュワーデス物語」の脚本を書いたのも増村保造であった。うん、なんだかちょっと納得。

 

 一人暮らしの女性が鋭利な刃物でメッタ刺しにされるという猟奇的殺人事件が起きる。その事件の裏に次期総理を狙う政治家と、その妻で政界を動かす力のある占い師がいるとにらんだルポライターだったが、彼も数日後に惨殺死体で発見される。その調査を後輩の記者が受け継ぐと衝撃の真実が待っていた…という、内容なんてどうでもよくなってしまうのが、この映画最大の“トラウマ・ポイント”、岸田今日子演じる真弓の狂気っぷりである。

 

 古びた木造アパートの一室で、真弓は一人娘の麻矢とひとつの布団に入り、寝かしつけようと優しい表情で話し始める。「お父さんはね、お母さんと麻矢を捨てて出て行ったの。恨みなさい。恨みなさい。大きくなったら仕返しをしなさいね」。そう言いながら結婚したときに撮った写真の夫の顔に針を刺す…(すでに顔は穴だらけで判別はつかないが)。真弓が娘に発する言葉の大半が、自分たちを捨てた夫への恨み言なのだ。そして、真弓が“この子の七つのお祝いに”してあげたことが壮絶を極める。愛娘の麻矢が寝ている横で、頚動脈と手首を切って自殺(!?)。血で真っ赤に染まった布団と母親。まさにトラウマの英才教育ここに極まれり…である。だが、回想シーンで真弓のさらなる狂気が明かされていく。「死ね、死ね」と言いながら大根や豆腐に何百本もの針を刺していたり、娘が恨みを忘れないようにと焼けた火箸を顔に当てたり…。これでもかと岸田今日子がトラウマを植え付けてくるが、驚がくポイントはまだまだあるのが本作の末恐ろしいところ。題して、“この映画の七つのお笑いを”——。

 

  1. 畑中葉子の惨殺シーン。刺されたときは服を着ていたのに、発見されたときにはなぜか胸をはだけている(大サービス!)。
  2. 殺人現場に犯人の手形が残されているのだが、力士の色紙かと思うくらいくっきりと残されている(証拠残しすぎ!)。
  3. 捜査していた刑事たちがそれっきり出てこない(解決する気ゼロ?)。
  4. 犯人の手形を見せて「こんな手形でしたか?」と聞く方も聞く方だが、「ああ、似てますね」と答える方も答える方だ(これに似た手形なんて、人類と同じ数だけあると思う)。
  5. 岩下志麻のセーラー服姿(大サービスPART2!)。
  6. 真犯人の顔にあるはずの火傷がラストにしかない(化粧で隠してた?)。
  7. 最後の謎解きがなぜか手相の話になる(しかも登場人物全員がやたらと手相に詳しい)。

 

 もうヘトヘトになるほどの笑撃シーン…いや、衝撃的シーンの連続だが、最後には真弓最大の狂気が待っている…!

 

 この映画を観終わった後、きっと「うちのお母さんは優しくて良かった」と思うことだろう。でも本当にそう? あなたの知らない顔があるかも…。イヤ〜な想像をかき立てる、これぞトラウマ映画の真骨頂だ。

竹之内 円(ライター)

ぴあ×チャンネルNECO強力コラボ連載第74弾!!80’sブーム再燃の今こそ、バブルカルチャーのトップランナー、ホイチョイムービーが“懐かしくって新しい”!

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 真っ赤なボディコンスーツに身を包み、バカでかい携帯電話(ショルダーフォン)を肩から下げた女芸人・平野ノラのブレイクもあり、もはやネタとして消費されつつあるバブル時代。あの時代に学生時代を送った者としては、青春時代を小馬鹿にされているような気にもなり、ただただ苦笑するしかないが、確かにあのころ、世の中全体が浮かれていた。

 

 ドラマも映画もCMも無駄に金がかかっていたし、究極の売り手市場で、ボンクラ学生だった筆者のもとにも一流企業から貢物がガンガン届くという異常な状況。まぁ実際は就職活動なんて一切せずに、フリーライターなんてヤクザな商売を選んでしまったのだが、今思えば会社説明会に行きまくってお車代(1万円とか普通にもらえました!)で荒稼ぎしておけばよかったな〜。

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 おっと話がそれた。そんなバブル絶頂期に制作されたホイチョイ3部作は、まさに時代の空気を象徴する映画ばかりだ。空前のスキーブームを生み出した「私をスキーに連れてって」(原田知世&三上博史主演、劇中歌はユーミンの大ヒット曲「恋人がサンタクロース」!)、アーバン・マリンリゾート・ストーリーと銘打たれた「彼女が水着にきがえたら」(原田知世&織田裕二主演、車はトヨタのセリカ・コンバーチブル!)、西海岸のシャレオツな雰囲気を湘南へ引き込んだ「波の数だけ抱きしめて」(中山美穂&織田裕二主演、懐かしのAORナンバー!)…。

 どの作品も流行のスポットやファッションを全編にちりばめ、美女とイケメンが運命の出会いを果たし、さまざまな誤解や障害を乗り越えて結ばれる。若者たちはストーリー云々よりも、サザンやユーミンで味付けされた映画全体を包むオシャレな雰囲気にうっとりとし、あこがれていた。そう、まさにホイチョイこそが、バブリーな若者たちの流行を先導していたのである。

 

 実は’87年の「私をスキーに連れてって」の出現まで、若者向けの映画やドラマは、どちらかというと泥臭く、説教臭いモノが主流だった。だが「私をスキーに連れてって」の爆発的なヒットで一変。原田知世の相手役を務めた三上博史は翌’88年のラブコメ「君の瞳をタイホする!」で主演に抜擢され、こちらも高視聴率を記録。その結果、トレンディドラマが大量生産されていくことになるのだ。バブルカルチャーのトップランナー=ホイチョイということが、お分かりいただけただろうか?

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最終作「波の数だけ抱きしめて」の公開は’91年8月。バブルはとっくにハジけていたが、このあたりまではギリギリ余韻を引きずっていた。しかし翌年以降、急速に日本経済は冷え込み、“失われた20年”へとつながっていく。

 ‘07年、平成不況まっただ中にホイチョイは「バブルへGO!!タイムマシンはドラム式」でバブルを俯かんし、笑い飛ばしてみせた。この自己ツッコミ精神こそ、時代を“サーフィン”してきたホイチョイ流。太眉×ソバージュ×ボディコンの吹石一恵が最高にキュートで要注目ですよ!

伊熊恒介(ライター)

ぴあ×チャンネルNECO強力コラボ連載第73弾!!おじさんの夢をかなえるアニメ!?熱い“ガルパン愛”を胸に秘めた強者ぞろいで“ガルパン”座談会、パンツァー・フォー(戦車前進)!!

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「ガールズ&パンツァー」のTVアニメ全12話と総集編、OVAの「ガールズ&パンツァー これが本当のアンツィオ戦です!」、そして興行収入24億円を記録する大ヒットを記録した「ガールズ&パンツァー 劇場版」。それらが初めて一挙放送される「“パンツァー・フォー!”NECOで『ガルパン』イッキ観作戦です!」を記念して、『ガルパン』の魅力を世に広めるべく、某居酒屋に集ったねこさんチームの面々。まずは各人のプロフィールを紹介しておくと―—。

 

ミリ夫=少年時代、戦車のプラモデルづくりに熱中したミリタリー好きの42歳男性。

モエ太=美少女系アニメに目がないアニヲタの28歳男性。

ゆかりん=アニメビギナーながら“ガルパン”にどハマりした26歳女性。

みほみほ=アニメとゲームに人生を捧げる30歳女性。

 

 いずれも熱い“ガルパン愛”を胸に秘めた強者ぞろい。彼らの熱を受け、目の前のあんこう鍋もぐつぐつ煮え立ってきた。乾杯の合図とともに、“ガルパン”座談会、パンツァー・フォー(戦車前進)!!

 

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美少女アニメと見せかけて、ミリタリー描写はマニアもうなるガチ度!

 

モエ太「僕なんかは今まで数え切れないほどアニメを観てきましたけどねえ、『美少女×戦車』という斬新な組み合わせにはど肝を抜かれましたよ。脚本は女子高生バンドを描いた『けいおん!』の吉田玲子先生でしょう。“ガルパン”も少女たちが集まって目標に向かって走っていく物語。少女たちの成長物語を織り交ぜて、さすが吉田先生って感じですよ」

 

ゆかりん「私はモエ太さんに勧められて“ガルパン”を観始めたんです。立川の映画館で1年以上もロングランしていて、私の周りでもすっごく話題になっていましたから。最初に観たときは、戦車道が女子のたしなみっていう設定がいいなぁって。戦車道が華道、茶道と並ぶ扱いなんですよね。だって、ごっつい男たちが戦車で暴れ回っていたら引きますもん(笑)。私みたいなアニメに詳しくない女の子でもすぐにのめり込んじゃいました」

 

ミリ夫「(ビールジョッキを思いっきり机に置いて)いやいやぁ違うんだよぉぉ! “ガルパン”はね、『美少女×戦車』という設定から、戦車の方にガチで踏み込んでるからすごいんだよ。戦車って言ったら、世界をリードしていたのはやっぱりドイツでしょう。だから主人公がドイツのⅣ号戦車に乗っているのを観たとき、『わかってるなぁ!』って感動しましたよ俺は。そのパッションに応えて言うと、そもそも戦車ってのはだな…」

 

みほみほ「ちょっと、ミリ夫さん完全に“ガルパンおじさん”化してますよ!」

 

ミリ夫「え…“ガルパンおじさん”ってなに? だれ…?」

 

みほみほ「“ガルパン”を好きになったミリタリーヲタクのおじさんのことです! 劇場版を観て、あまりの衝撃と面白さに言葉を失って『ガルパンはいいぞ』としか言えない人たちです(笑)」

 

モエ太「プロレスラーの蝶野さんなんかもガルパンおじさんだよね(笑)」

 

ミリ夫「あ、そしたら俺、完全に“ガルパンおじさん”だ…。でも、小さいころにプラモデルで戦車を作っていた俺としては、本当にうれしいんだよ! しかもPLATZ(模型メーカー)とコラボして戦車のプラモデルも発売しちゃってるしさぁ、ホント泣けるぜぇぇぇ。あこがれの戦車が大迫力で動き回って、ドリームマッチも実現して、それに女の子たちにもウンチクを披露できて…」

 

ゆかりん「ちなみに、映画・チャンネルNECOではドキュメンタリー『10(ヒトマル)式戦車のすべて』も放送されるそうですよ」

 

ミリ夫「な、なんだってぇぇぇ!! 10式といえば陸上自衛隊の4代目の―—」

 

(一同沈黙)

 

戦車好きのおじさんから普通の女の子までをも魅了するワケとは?

 

モエ太「ミリタリーに詳しくない僕なんかは、どちらかと言うとロボットアニメを観る感覚で楽しんでいますね。砲撃音や履帯の音はめっちゃリアルに本物を再現しているし、とにかく迫力がハンパじゃありませんよ。あの履帯のたゆませ方なんか…」

 

ミリ夫「はいっ! たまりません!! “街道上の怪物”とか、ちょいちょい出てくるキーワードにしても、ミリタリーファンにはたまらないマニアックなところを突いてくるんだよなぁぁ(ビールを一気に飲み干す)。はいっおかわりっ!」

 

みほみほ「ちょっとミリ夫さん飲み過ぎですよ! それはさておき、『ガルパン』は女の子たちの物語もいいんですよ。戦車道の家元に生まれた西住みほが、ある作戦で失敗をして大洗女子学園に転校してくるところから物語が始まるんです。廃校の危機を免れるために再び彼女は戦車道を歩むことになって、全国大会の優勝を目指して他の女子校とバトルを繰り広げて…」

 

ミリ夫「なんだかクリント・イーストウッドの『許されざる者』を思い出させるよね」

 

モエ太「実際、西部劇や戦争映画へのオマージュといえるシーンもあって、そのサブカル熱量には圧倒されっぱなしですよ。大洗女子学園の対戦校はそれぞれドイツやアメリカの国家性みたいなものをモチーフにしているし」

 

みほみほ「ドラマCDでフィンランド系の継続高校の生徒が紅茶を飲んでいるシーンがあって、監修の先生が『フィンランド人はあまり紅茶を飲まない。コーヒーに変えてください』って言ったらしいですよ(笑)」

 

モエ太「スタッフの皆さまの本気度には恐れ入るね」

 

みほみほ「大洗女子学園の敵にも個性豊かな面々がそろっていて、やたらと会話に格言を挟み込んでくるダージリンさんなんかたまりませんっ!」

 

ゆかりん「『サンドイッチはね、パンよりも中のキュウリが一番おいしいの』とか」

 

(一同爆笑)

 

ゆかりん「私が大好きなキャラは秋山優花里さん。みほさんを尊敬するあまり忠犬のようにくっついたり、みほさんに誉められて喜んだり、とにかくかわいいんです。それに、私なんかは戦車のことぜんっぜん知らないんですけど、優花里さんがやさしく丁寧に解説してくれるんです」

 

モエ太「懐深いよねぇ、『ガルパン』は。若い女の子から(ここにいる)おじさんまでとりこにするんだから(笑)」

 

ミリ夫「よしっ、一挙放送を祝して大洗に聖地巡礼だ!」

 

ゆかりん「わたし、大洗行ってみたかったんですっ! アニメの中に登場するお店にも行ってみたーい」

 

モエ太「大洗町は駅に降りた瞬間『ガルパン』一色ですよ。恒例のあんこう祭りで『ガルパン』のイベントが行われるようになってからは、毎年10万人を動員しますからね。もはや『ガルパン』が大洗町の経済を支えてる的な(笑)。それに僕は、大洗町にふるさと納税して、『ガルパン』オリジナルグッズをゲットしましたからねっっ!」

 

一同「(羨望の眼差しで)おぉぉぉぉぉすげぇぇぇ!」

 

みほみほ「ああ、早く“リアル『ガルパン』ワールド”に飛び込みたい。もちろん、ダージリンさんの格言の書かれたTシャツを着て…」

 

一同「(グラスを持って)いざ、大洗に…パンツァー・フォー!!」

 

ゆかりん「いえいえ、ここはやっぱり優花里さんの名ゼリフで締めさせてください! ヒヤッホォォォォウ! 『ガールズ&パンツァー』、最高だぜぇぇぇぇぇぇ!!」

 

 

 

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